【感想・ネタバレ】不毛地帯の葛藤シーンを見て涙がでました

こんにちは、ばっしーです。

大企業の経営者や業務部長クラスが何をやっているか?
の軽くでもいいからイメージを持てたらいいなと思いまして、
山崎豊子さんの『不毛地帯』が良いとネットで書いてあったので、
見はじめました。

最初のシベリアのシーンは、長いなと思いましたが、
唐沢寿明さんの演技といい、総合的には満足いたしましたので、
記事にまとめていこうと思います。

まとめとして、

シベリアに対するトラウマ
そしてそれを石油開発の際に乗り越える。
本当の意味での国益になる姿勢。

自分の行いが親友を殺してしまうこと。

信念を持って、商社マンとしての仕事をしていること。

大きく分けてこの3つに僕は心動かされました。

不毛地帯のあらすじ
復習したいと思います。

主人公壱岐正(唐沢寿明)太平洋戦争の陸軍参謀だった。
戦争に負けて、責任としてソ連の捕虜にされて、
シベリアで11年間抑留生活を送る。
帰国後近畿商事の大門社長に誘われて、
防衛省へ入るのを迷った挙句、近畿商事に入り、商社マンになる。
最初は商社の仕事に慣れずに情熱が注げなかったが、戦闘機の輸入に関する仕事に関わり、
本領を発揮するようになり、成功させて異例の出世を遂げる。
ライバルとして。鮫島(遠藤憲一)がいる。
日本の防衛のためという信念を持って、良い戦闘機を輸入するという仕事に熱を注いだ。
しかし、
その際は政治家への賄賂、不正な方法による書類の取得を行う。
その際に簡単に不正な情報を取られた責任として親友である川又が
親友はその後自分を恥じて、死を選ぶ。
壱岐正は親友川又を間接的に殺してしまう。
その後商社を止めようとするが、社長に引きとめられて、
日本の車産業とアメリカの会社の提携話に関わるようになる。
それに関しては、鮫島に負ける。
その後今度は石油開発の仕事に携わる。
50億円以上のお金を注ぎ込むが、いつになっても成功しない。
その間社長は相場にはまり、どんどん損を出していく。
壱岐は損失を出している社長に指摘することによって、
壱岐に対する社長の信頼がどんどん落ちていく。
最終的には石油が出て、社長に退陣するようにう要求し、自分自身もやめる。
その後はシベリアへ埋まっている仲間のために遺骨を整理したりする活動へシフトする。


不毛地帯 名シーン1
石油開発の際に、キーマンがモスクワにいるということで、
壱岐は部下からモスクワへ行くことを打診されるが、
ソ連の1部であるモスクワへはどうしても行きたくない。
その時の会話です。

名シーン


壱「生意気な口をたたくな!!君には極北の流刑地で囚人番号を押され、地下数十メートルの暗黒の坑内でツルハシを持ち、11年間も重労働を強いられた人間の苦しみがわかるかァァァーーーーーーーーーーッ!!」

その前の会話

兵藤「ドクターフォルジュが我々に会ってくれることになりました。ただし条件があります。会社の代表者を同行することです」

壱「大門社長か」

兵「いえ、石油開発プロジェクトのトップは壱岐さんであると説明し、壱岐さんを同行すると説明しました」

壱「わかった。テヘランにはいつ行けば?」

兵「場所はテヘランではありません。モスクワでなら会うと」

壱「モスクワ!?」(壱岐どんより)

兵「イラン国王がモスクワを訪問するので、そこでなら会うと。ここに国王のモスクワでの日程が書いてあります」(ヒマワリの種が入っていた新聞紙を見せる)

兵「一緒に行っていただけますよね?」

壱「・・・・・」(シベリア抑留時代回想)

壱「兵頭くん、わたしは二度とソ連には行きたくない。ヨーロッパ出張の時でさえ、モスクワ経由の飛行機には絶対に乗らないことは知ってるだろう?」

兵「しかし、ドクターフォルジュに会えるチャンスはこのモスクワただ1回ですよ」

壱「とにかくわたしはモスクワへは行かない」

兵「ドクターフォルジュに会わない限り入札価格の情報は得られません」

壱「モスクワに行かなくてもいい方法を考えよう。ドクターフォルジュ以外にもキーマンはいるはずだ」

兵「いったいどんなキーマンがいるというのです?国王の主治医をあらえと言ったのは壱岐さんご自身ですよ?入札まであと8日ですよ?」

壱「どうしてもモスクワだというなら、君一人で行きたまえ」

兵「壱岐さんが日ごろ口にされてる国益というのは随分、ご都合主義なんですね」

壱「ご都合主義とはなんだ。君のほうこそ、こんな重要事項を勝手に決めてくるなど非常識きわまりない!」

兵「いちいち東京本社にお伺いをたてないと事を運んではいけないというのですか!?そんな日本式の感覚では中東での仕事は通じませんよ!」

壱「生意気な口をたたくな!!君には極北の流刑地で囚人番号を押され、地下数十メートルの暗黒の坑内でツルハシを持ち、11年間も重労働を強いられた人間の苦しみがわかるかァァァーーーーーーーーーーーッ!!」

以下感想
このシーンは涙が出ました。

2分30秒あたりから見てくれれば、雰囲気がわかるかと思われます。

シベリアに11年抑留されていたのです。
常人の人間には想像もできない話です。

葛藤が恐ろしくあったことでしょう。

そのトラウマに対して、
部下である兵藤が
「モスクワへ行きましょう」と要求してくるのです。

到底簡単には受け入れることのできないことです。

だからこそ、

壱「生意気な口をたたくな!!君には極北の流刑地で囚人番号を押され、地下数十メートルの暗黒の坑内でツルハシを持ち、11年間も重労働を強いられた人間の苦しみがわかるかァァァーーーーーーーーーーーッ!!」

失意の叫びのような雄叫びをあげることになるのです。

この時の唐沢の演技も好きですが、
兵藤を演じる竹野内豊の演技も好きです。

どちらも男の戦いの姿を表現できていると思います。

怒りの演技ができる俳優さんは少ないです。
怒るというのは嘘でやるのはなかなか難しいのです。

人間は嘘で謙遜はできますが、
嘘で怒るのはなかなか難しいです。

それをここまで表現している、
唐沢さん僕は尊敬しております。

強さと弱さを同時に感じさせてくれるような、
演技。

これだけの演技をどれだけ見れるだろうか。

不毛地帯 名シーン2
石油開発の事業に取り組むのを決める経営戦略会議の際に、
副社長である里井と壱岐の口論が発生します。

里井「失敗したら一瞬にして近畿商事の蓄積を失いかねないがそれでもやる気か」

壹岐「成功した場合は近畿商事は飛躍的な発展をとげます。
これからの時代、里井副社長の方針では近畿商事の発展を妨げます」

里井「君は真珠湾攻撃で日本を戦争へ追い込んだ暴挙を、
またわが社でおっぱじめようというのか」と怒鳴る

壹岐「確かに真珠湾攻撃は石油資源を確保するために始めましたが、
結果的に大きな犠牲を招くことになりました。

だからこそ私はかつて武力で得ようとした石油を日本の将来のために平和な形で得ようとしているのです」と強く訴えます。

大門「議論は出尽くしたようや。リスクのないところに利益も繁栄もない。
ここは果敢に社運をかけてやってみようやないか」と結論を出し、拍手が起こる。

以下感想
戦争で負けて、日本という国を守れなかった陸軍参謀である壱岐だからこそ、
出る言葉。

実際に武力行使をしようとして、
石油を得ることはできなかった。

だからこそ今回は、

今回こそは、平和的に得る。

以前失敗したことに対して、
本気で取り組むんだといった姿勢に、心動きました。

やはり人間の覚悟や信念といったものに、
人は動かされます。

僕自身実生活で、
信念のある方に出会うと、
身の引き締まる思いで、
自分の浅さに嫌気がさすことがあります。

信念を得るためには、
圧倒的な行動と学びを得なければいけない。

傷つくことを恐れていては、
得られることは少ない。

そんなことを学びました。

不毛地帯は、
商社がテーマの作品であり、
ビジネスの交渉など参考になる部分があったので、
ぜひ。良いところだけを取り入れていきたいと思います。

僕は演技をすることが非常に憧れを抱いていたのですが、

それは他人の人生を真似ることに繋がるからなのです。

自分という井戸から抜け出して、
己のなってみたいものに変身することができる。

非常に面白いなと思います。

何をやるにしても、
成功している人や技術が高い人の真似をしていくことが、
全ての基礎だと思うので、
改めて良いところを吸収していく予定です。

僕自身脚本家の活動をしていることもあり、
ドラマを沢山見ていますが、
その視点で見ると、また違った見え方があります。

沢山視点を持つと、面白く生きることができます。
本当に井の中の蛙時代だった時に比べると、
脳みそも劇的に変化して、楽しくて、刺激的な日々です。

ただただ大学生だったら分からなかった世界だろうなあ。

不毛地帯 名シーン3
己の過ちにより親友を殺してしまうこと。

これは泣きますよ。
過失で親友である川又が死んでしまうのです。

死は物語において、
普遍的なテーマでありますが、
やはり心は動きます。

死に付随して、
後悔、罪悪感、葛藤などの
物語に波を作るポイントが多数含まれています。

後悔している壱岐の姿もきちんと、
ドラマの中で表現されていました。

まとめ
やはりたくさんドラマを見てきて思うけれど、
良いものは何本見ても良い。

今回だったら、
唐沢寿明さんの演技が僕にとっては、
最も刺激になりました。

演技次第で、全然違う作品になると思うので、
唐沢さんには、下を育てていってほしいなと思いました。笑

追伸
ドラマをたくさん見ているのは、
仕事のために吸収することと自分自身をパワーアップさせて、単純に楽しむためです。

視点が増えると、
日常から学べる回数が増えて、
人生の密度が変わると僕は確信しております。

最近は、自分が漫画家だったらどうするか?
とか考えてます。

どんな感じで考えているかの動画を貼ってます。

 


 

【真実は常識の中にはない】

夕飯がバナナ1本のときもあった超貧乏時代
元不登校の偏差値28の引きこもりが慶應大学に合格した。

しかしせっかく得たエリートの道を捨てた。

そして、なぜ21歳にして

月に500万円の金額を稼ぐことができるようになったのか?

そんなばっしーの物語

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